正しいフロントガラスの洗車方法と注意点

猛暑時の洗車は注意
自動車のガラスは、外面と内面の合わせガラスの構造になっています。水による急激な冷却で、収縮(外)と膨張(内)で均衡が崩れて割れることがあります。ガラスの表面に小さな傷があれば割れやすくなります。

炎天下の夏などの場合、いきなりホースで水をかけることは避けて、洗車前にエアコンで車内をある程度冷やすことが重要です。

フロントガラスを洗う

用意するもの

  • ウィンドウクリーナー
  • 綺麗なタオル数枚
  • ガラス用コンパウンド(油膜がついている場合)
  • 光沢復活剤

まずウィンドウ全体をクリーニングする

「油膜取り・くもり止め」のウィンドウクリーナーを使う場合、なるべく均一に洗剤が広がるようガラス面にスプレーします。なるべくキレイなタオルを使って拭き取りましょう。仕上げに新しいタオルで乾拭きします。*ガラコなどのフッ素系ウィンドウコーティング(撥水剤)は、この項の作業が一通り終わってから使用しましょう。

どうしてもムラが残る場合、さらに新聞紙で軽く乾拭きすると、インク成分がガラス面に光沢を与えるのでお勧めです。


ガラスの表面にギラつく油膜がついている場合

夜間の運転中にフロントガラスが、対向車のライトにギラギラ反射して、視界が悪くなりませんか?

これはガラスの表面についた油膜が原因です。

この油膜は排気ガス・路面のアスファルトや、劣化した撥水コーティングやワックスが溶けた成分です。

定期的に油膜を取り除くように心がけましょう。

ウィンドウに油膜がついて目立つ場合はガラス用コンパウンドを使います。スポンジにコンパウンドをたっぷり付けて擦っていきます。このとき、円を描くように擦るのではなく、直線的に磨いていきましょう。

コンパウンドはフロントガラス全体にかけますが、特に弾く部分を集中的にかけます(ボディを擦らないように注意しましょう)。最後に上から水を流してみて、均一に流れると除去完了です。乾拭きして終わります。

コンパウンドはすぐに蒸発するので、スポンジを水につけて常に濡らすようにしましょう。

黒い部分に光沢を与えると見違える
両縁・ワイパー待機場所の黒い部分もガラス面と同じように洗いますが、この樹脂部分は未塗装なので劣化しやすい特徴があります。洗っても白っぽくザラついている場合は「光沢復活剤」を使用します。スポンジにつけて塗っていき、乾拭きして仕上げます。この黒い部分に艶を与えると、車の印象が格段に良くなるのでオススメです。*光沢復活剤はワイパーにも使えます。


ウィンドウクリーナーの選び方
一般的に販売されているウィンドウクリーナーで結構です。「油膜取り・くもり止め」の製品をわざわざ使う必要はありませんが、家庭用のガラスクリーナーは「つや出し剤」が配合している製品があり、これを使うとムラになってしまいます。主成分がアルコールの速乾タイプを選びましょう。

ウインドウにできたキズの補修

ウインドウが濡れていない状態のワイパーの空作動や、飛来物によってできた傷は、大きさによってはご自分で修復(傷を浅く)できる場合があります。ただし、ガラス面の研磨は難易度が高いので、あくまでも参考にして下さい。

基本的にガラス用コンパウンド(液体研磨剤)はガラスの表面の汚れやコーティングを落とすための製品で、傷を取るためのものではありませんが、爪や指の腹でなぞっみて引っかかりが感じないような小さい傷は、ガラス専用コンパウンドで研磨すれば目立たなくすることができます。電動式の専用ポリッシャーがあれば理想で、手磨きでも可能ですが過度にしないように注意が必要です。

注意点
ガラス傷の修復には、傷とその周りを研磨する必要があります。ウィンドウのガラス面は均一の厚さになっているので、傷部分を過度に研磨すると補修部分が凹んでしまう可能性があり、折角傷を直せてもウインドウの厚さの均衡が崩れ、結果その部分が光の屈折が歪んで見えてしまいます。

コンパウンドが乾いてしまわないように注意しましょう。

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ガラスの内側

禁煙車でも内窓は汚れています。主に太陽熱と車内の温度差が起こす結露の水分が埃を吸着しています。また、ガラスが起こす静電気も汚れの原因になります。

外側はガラス面に直接ウインドクリーナーをスプレーしますが、内側の場合はウェスやタオルに液剤をスプレーして使います。特に煙草のヤニが付いている場合は、一度拭きとったウェスの面を何度も使うことはせずに、常に新しい面で拭います。洗剤成分のこぼしや、拭き残りが付かないように注意が必要です。

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