健康保険は交通事故に使えるか?

「交通事故では健康保険は使えない」ということが真実のようにいわれることがあります。その理由は、悪意ともいえる行為や単なる誤解によって、このことを信用してしまったり、誤魔化されたりしているからです。

結論からいうと、健康保険は全く問題なく交通事故に利用できます。

関連ページ・
「健康保険と自動車保険(任意保険)」どっちを使うべきか?
事故のケガの治療で健康保険を使わないと損をするケース

なぜ「交通事故で健康保険は使えない」という都市伝説が出来上がっているのか?

第一の理由は、病院が交通事故の治療では健康保険を利用した治療をあまりやりたくないからです。

保険診療では厚生労働省によって診療価格が一律に決まられていますが、健康保険を利用しない治療は自由診療となり保険治療よりも高額な請求ができ、病院にとっては利益増大になるからです。そのため、ひどい場合は都道府県の医師会単位で、あるいは個別の病院が意図的に「健康保険では治療できません」といっています。

info保険料を賢く抑えるための「自動車保険の一括見積り」はこちら

もう一つの理由

勤務中または通勤途中での交通事故では健康保険ではなく労災保険を利用しなければならないことが法律で定められています。

そこで、明らかに勤務中または通勤途中での交通事故に治療に、健康保険を利用しようとすると「健康保険は利用できません。労災保険の利用になります。」の後半部分が省略されていたり、よく聞いていなかったりして交通事故では健康保険は利用できないという誤解につながっていると考えられます。

さらに、事故の被害者が治療を受けることで、保険会社と会話する際に保険会社から「健康保険を利用しないでも、治療は受けられます。」というような説明を受ける場合があり、これを被害者が拡大解釈して「健康保険は使えない」と誤解しているとも考えられます。

交通事故に健康保険を利用する時の注意点

治療に健康保険を使った場合、被害者が負担する通常3割の治療費を除いた7割は交通事故でなければ、健康保険組合が負担しますが、交通事故では健康保険組合が負担する義務はなく、加害者が負担しなければならない金額です。

そのため、事故による治療に健康保険を利用した場合は、健康保険組合にその旨を届け出る必要があります。すると健康保険組合は一時的に立て替えた治療費を、後日、加害者(あるいは保険会社)に請求します。治療を受けるまでに時間があれば、健康保険組合に事前に書類を提出してから治療を受けます。

しかし、治療を先に受けなければならないことが多いので、その場合は、できるだけ早く電話などで健康保険組合に交通事故による治療を受ける旨の一報を入れておくと良いでしょう。このそよ類による届出は「第三者の行為による傷病届」と呼ばれています。

下へ

保険料が平均2万5千円安くなる
一括見積もり

自動保険選びは、保険会社が多いので大変です。「一括見積りサービス」を利用すれば、簡単に各保険会社のプラン内容と保険料を比較することができます。いちいち各保険会社の資料を調べる手間が省けて、あなたに合った任意保険のプランを最もリーズナブルな保険料で選べます。

2024年4月現在でおすすめの一括サービスは、下記リンク先で紹介している「保険スクエアbang!」です。無料で最大16の大手保険会社のプランと保険料を一括で比較できます。

大手16社の保険料をプラン別で比較
自動車保険一括見積もりはこちら
保険会社一覧

ページの先頭へ