〜軽自動車でお勧めの中古車〜

ホンダ・ライフは運転のしやすさをテーマにした軽トールワゴン

ホンダのライフは2014年4月に販売終了した軽トールワゴンです。最終モデルは2008年から販売され、標準タイプとカスタムタイプであるディーバの2車種が設定されていました。開発コンセプトは運転のしやすさで、広い視界の確保を課題として設計されており、左右を見やすくするための細いフロントピラー、面積を大きく取ったサイドウインドウ、リアクォーターガラスを設けて後方の死角を減らすなど、全方位の視認性を高めたことが特徴となっています。


日本で最初にタイミングベルトを装備した初代

ライフの歴史は長く、初代はホンダが初めて製造した軽乗用車、N360の後継車として開発され、1971年に登場しています。日本で最初にタイミングベルトを採用するなど独自性の強いホンダらしさを備えていましたが、当時、ホンダは小型車のシビックが好調な販売成績を残していたことから軽自動車まで手が回らず、1974年に一旦、製造を終了しています。

2代目の登場は1997年で、軽自動車の新しい潮流となったトールワゴンスタイルで販売されましたが、翌1998年には軽自動車規格が改正されたためにわずか1年半しか生産されていません。規格改正後の3、4代目も短命に終わっており、この時期の軽自動車業界でホンダがいかにダイハツとスズキの2強、さらに三菱に追いつくのが難しかったか窺い知れます。

5代目はプラットフォームを刷新、前述したように運転者の視認性を高め、旧モデルの比べて約40kgの軽量化を図りましたが、ライバル車であるワゴンRやムーヴのネームバリューに対抗することはできず、ホンダは2011年に発売したNシリーズに本腰を入れたため、一時、併売されていましたが後継車のN-WGNが登場したことによって生産が終了されました。

併売していた「N-WGN」とのスペック比較

ライフの基本的なパッケージはトールワゴンとして標準的であり、目立った欠点はありません。しかし軽自動車は分かりやすく際立った訴求点がないと売れないジャンルでもあります。トールワゴンのライバル車と並んでしまえば標準的な性能であることから埋没してしまい、ライフのイメージをぼやかしてしまったといえるでしょう。以下に最終モデルとなった5代目と、1年間併売されていたN-WGNの主なスペックを紹介します。

ライフ(Cグレード)N-WGN(Cグレード)
全長×全幅×全高(mm)3395×1475×16103395×1475×1655
客室内寸法2005×1295×13152055×1355×1300
車両重量810kg830kg
最高出力38kW(52PS)/7100rpm43kW(58PS)/7300rpm
最大トルク60N・m(6.1kg・m)/3600rpm65N・m(6.6kg・m)/4700rpm
JC08モード19.4km/L29.4km/L

ホンダはNシリーズより、従来の軽自動車に使われていたSOHCのP07A型エンジンからDOHCのS07A型に切り替えました。ショートストローク型からロングストローク型に変更し、低速域でのトルクを増やして市街地の運転を走りやすくしています。

またエンジン単体の重量を約15%軽減したほか、ツインインジェクションなどの投入で燃費効率を著しく高めています。P07A型を搭載したライフとの差は歴然で、N-WGNはセンタータンクレイアウトを採用しているため、車内空間も格段に広くなっています。

同時期のライバル車とはほぼ互角の性能

併売されていたN-WGNとは明らかに軽自動車としての世代の違いが感じられます。しかしライフと同時期に販売されていたライバル車とのスペックにおいては大きな差がありません。ライフのウイークポイントは燃費効率ですが、4代目ムーヴはライフと同グレードでJC08モードは21.0km/L、4代目ワゴンRも同グレードで22.0km/Lなので、実際の走行では数値ほどの違いが生じることはありません。

軽トールワゴンの中古車選びでは検討車種の候補に

ライフの購入は新車販売が終了しているので必然的に中古車となります。ライバル車ほどではありませんが、比較的車数が豊富に揃っているので欲しいグレードやボディカラーを見つけることができます。

2011年登録モデルで走行距離1万㎞前後の場合、ライフの車両本体価格は70〜80万円が中心価格帯となります。ライバル車もこの中心価格帯がボリュームゾーンとなり、同程度のワゴンRやムーヴもほぼ同じ価格で購入することができます。

燃費効率や最新モデルにこだわらなければ1世代前でも実用性は十分にあるので、トールワゴンを中古車で購入する際、ライフも検討材料に加えれば選択肢の幅は大きく広がるはずです。

ライフに関する筆者の主観的所見

軽トールワゴンの中古車で人気があるのはカスタム系です。新車販売価格が標準タイプに比べて高めに設定されているため、中古車市場でも車両本体価格が比例していますが、ライフのカスタム系であるディーバは比較的安く設定されています。

2011年登録モデルで走行距離1万km前後と状態の良い車種でも80〜90万円が中心価格帯となっており、販売されている多くの車種にはバックカメラ付きオーディオやHIDカーナビなどのオプションが装着されています。

ディーバはラジエターグリルやバックドアをシルバーメタリックモールで加飾、インテリアはブラックで統一し、ブルーライトのメーター照明を採用するなどスタイリングにおいては現世代のカスタム系と遜色ありません。エンジンもターボチャージャーを装着しており、軽自動車規格の自主規制値である64PSを発揮します。比較的安いカスタム系の中古車を探しているのであれば、ライフのディーバはお勧めできる1台です。

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