〜S-エネチャージが大きな特徴〜

軽自動車の中でオールラウンドな性能を持つワゴンR

スズキのワゴンRは全高1.6mを超えるトールワゴンとして1993年に初代が発売されました。軽自動車のエポックメイキングとなり、スズキの基幹車種となるばかりでなく、他社のベンチマークとして軽自動車業界全体を牽引してきた実績を持ちます。現行車は2012年のフルモデルチェンジで5代目となります。ライバル車の追従が激しいことから2014年にビッグマイナーチェンジを行い、マイルドハイブリッドシステム『S-エネチャージ』を搭載させたことが大きな特徴です。


軽自動車のイメージを大きく変えた初代ワゴンR

軽自動車はワゴンRが登場する以前、乗用タイプは2BOXハッチバック型、商用タイプは1BOX型(エンジンを座面の下にレイアウトするのでキャブオーバー型とも呼ばれます)の2種類しかありませんでした。ワゴンRはこのどちらにも属せず、2BOXハッチバック型より車内空間に余裕があり、1BOX型より快適性を持っていたことから、それまでの軽自動車が持つセカンドカー、あるいは商用車というイメージを大きく変えました。

狭くてうるさいという軽自動車の常識

ワゴンRが画期的だったのは、エンジンをフロントにレイアウトしたまま全高を約1.6〜1.7mまで上げたことです。軽自動車のボディサイズは規格で決まっているため、全幅を広げることはできません。2BOXハッチバック型はどうしても狭さで圧迫感があり、1BOX型はエンジンが座面の下にあるので乗降位置が高くなり、しかも走行中は騒音が激しいという欠点を持っていました。

快適性と静粛性を高めてファーストカーの地位を確保

ワゴンRは全高を上げたことによって前部席、後部席ともに室内で椅子に座るような快適性を与え、ヘッドクリアランスを確保することで圧迫感を取り除きました。またエンジンをフロントにレイアウトしているので路面と床面との段差が少ないので乗降しやすく、しかも乗用車としての静粛性が確保されています。車内環境を格段に進歩させたことで『軽自動車はセカンドカー』というイメージを払拭、現在の軽自動車が持つファーストカーとしての潮流を作り出しました。

高強度で軽量の鋼板を採用して軽量化を実現

ワゴンRは5代目よりハイグレードのFZに『S-エネチャージ』を設定、トールワゴンのジャンルではトップクラスとなるJC08モード33.0km/Lを実現しました。マイルドハイブリッドとなるこのシステムはモーターがエンジン機能をアシストする役目を果たしており、燃費性能を上げると同時に走行性能を高めていることが特徴です。以下にワゴンRの主なグレードのスペックを表にまとめました。

ワゴンRのスペック

FZFXFA
全長×全幅×全高(mm)3395×1475×1640
車両重量790kg750kg(5 MT)
780kg(CVT)
770kg
JC08モード33.0km/L25.8km/L(5MT)
30.6km/L(CVT)
26.0km/L
最高出力38kW(52PS)/6500rpm38kW(52PS)/6500rpm38kW(52PS)/6000rpm
最大トルク63N・m(6.4kg・m)/4000rpm

最高出力や最大トルクはトールワゴンとして平均的な数値ですが、車両重量はダイハツのムーヴ(Xグレードは820kg)やホンダのN-WGN(Cグレードは830kg)に比べて軽い仕様になっています。ボディ鋼板に新日鐵住金が新たに開発した、強度があって軽量のハイテン鋼を軽自動車で初めて採用したことに加え、新設計のR06A型エンジンを搭載したことや足回りなどの徹底見直しによって軽量化が実現されました。

軽快な走行性能を求めるならFZグレード

ワゴンRのグレード別燃費を見ると、マイルドハイブリッドシステム『S-エネチャージ』を搭載しているFZとCVTトランスミッションを搭載しているFXではJC08モードの計測値でわずか2.4km/Lしか変わりません。この程度の差は運転の仕方でFXが上回ることも十分にあるので、燃費効率に関してはFZにあまりメリットが感じられません。

しかし『S-エネチャージ』はエンジンアシスト用なので、発進時にモーターの最大トルク40N・mが加わるため、ガソリンの消費を抑えながら強い加速感を与えます。コストパフォーマンスを考えるのであれば約114.4万円のFX、力強い走りを求めるのであれば約137.2万円のFZがお勧めです。なお、障害物や前車との追突を回避・軽減するための安全装置、レーダーブレーキサポートはFXに標準装備、FZに装備車が用意されており、約5万円高になります。

オールラウンドなユーティリティ性を求める人に

ワゴンRは多種多彩な軽自動車のジャンルの中で、オールラウンドな性格を持つ車種です。大人4人が乗っても長時間でなければ窮屈に感じても疲労感は少なく、またシートアレンジ次第では積載量も多く、しかも燃費効率は軽自動車の中でも上位にランクされます。

したがって荷物を多く積みたい、アウトドアを楽しみたい、小さな子供のための軽自動車が欲しい、といった限定用途がなく、とりあえず最初に軽自動車を購入したい、という人であれば選択肢の上位に入れて間違いのない車種といえるでしょう。

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