〜新機能の予防安全装置を搭載した〜
メルセデス・ベンツEクラス〜安全性では常に最先端の技術
Eクラスはメルセデス・ベンツの中核モデルとなるミドルクラスのラグジュアリーセダンで、欧州カテゴリーではEセグメントに属するサイズとなっています。2016年にフルモデルチェンジを行い、日本では同年7月より販売されました。メルセデス・ベンツらしく最先端の自動車技術が多数、搭載されていることが大きな特徴となっています。
安全性でつねに最先端の技術を開発し続けるメルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツは世界中の公用車に使われるなどステータス的存在であることからコンサバティブなイメージを持ちますが、じつは世界の自動車メーカーの中でもっとも最先端の技術を開発し、量産車に取り入れている革新的なメーカーです。現在のクルマには当然のように備わっている数多くの安全と効率を高める装置はメルセデス・ベンツによって開発されたといっても過言ではありません。
ブレーキを軽い踏力で制動させるブレーキサーボ、事故の衝撃でシートベルトを巻き上げるベルトテンショナー、衝突の衝撃を吸収するボディ構造といった安全性能から滑りやすい路面でも車体を安定させるアンチロックブレーキシステム、乗り心地と走行性を高める4輪独立懸架式サスペンションなどはすべてメルセデス・ベンツによって開発されています。
メルセデス・ベンツの企業姿勢として尊敬されるべき点はこれらの技術を特許申請せず、公開してどの自動車メーカーもすぐに採用できるようにしていることです。自動車業界全体の安全性向上はメルセデス・ベンツによって牽引されているといえるでしょう。フォルクスワーゲンやトヨタは量産車販売台数で世界一を競っていますが、企業姿勢を含めたステータス性では依然、メルセデス・ベンツが格上に存在しています。
BMWの523iと主なスペックを比較
欧州では同じEセグメントにカテゴライズされ、Eクラスのライバル的存在となっているのがBMWの5シリーズです。ここでは両車のもっともベーシックなグレード、E200AVANTGARDEと523iの主なスペックを比較します。
E200AVANTGARDE | 523i | |
全長×全幅×全高(mm) | 4930×1850×1455 | 4945×1870×1480 |
ホイールベース | 2940mm | 2975mm |
車両重量 | 1670kg | 1750kg |
排気量 | 1991cc | 1998cc |
最高出力 | 135kW(184PS)/5500rpm | 135kW(184PS)/5000rpm |
最大トルク | 300N・m(30.6kg・m)/1200〜4000rpm | 290N・m(29.6kg・m)/1250〜4500rpm |
JC08モード | 14.7km/L | 16.6km/L |
新車販売価格 | 6,750,000円 | 5,990,000円 |
重厚感のメルセデス・ベンツに対してスポーティなイメージのBMWと喩えられますが、最近では両社ともにアイデンティティを保ちつつ性能が近寄りつつあります。搭載されているエンジンは欧州で主流になっているダウンサイジング化が図られた直列4気筒2.0Lで、これにターボチャージャーを装着して燃費効率とパワーの向上を果たしています。
また最高出力や最大トルク、トランスミッションまで似通っています。小さなエンジンにターボチャージャーを装着してトルクを増やし、走行状況に合わせて小刻みにギアを変えることでエンジンの最適なパワーを保つという、現段階で考えられるもっとも効率的な駆動システムに両社とも行き着いた結果といえるでしょう。
ベーシックモデルでは両社の特性がそれほど表れていませんが、上級モデルのE400 4MATIC EXCLUSIVEや540i M Sportクラスになると両社の違いが際立ってきます。ドライバーズオーナーカーとしてのスポーツ性を求めるのであれば540i M Sport、ショーファードリブンカーとしての重厚感を求めるならE400 4MATIC EXCLUSIVEが適した車種となります。
衝突の衝撃音を軽減する新機能の安全装置
今回のフルモデルチェンジでも、メルセデス・ベンツらしく新機能が数多く搭載されています。その中で注目したのがアクティブセーフティとパッシブセーフティが一体になったインテリジェントドライブです。フロントガラス上部に設置された左右2個のステレオカメラとボディ各部のセンサーによって安全な車間距離を保ちながらステアリング操作をアシストするディスタンスパイロット・ディストロニック&ステアリングパイロットを始め、衝突回避機能を高めたアクティブブレーキアシストなど、走行安全性を高める機能が備わっています。
衝突事故が起きた時にキャビンの安全性を高める機能も新たに加わっています。PRE-SAFEインパルスサイドはフロントバンパー外側に設置されているセンサーが側面衝突を避けられない状態と判断した時、衝突側前席サイドサポート内蔵のエアバッグを瞬時に膨らませて乗員をドアから遠ざけるシステムで、PRE-SAFEサウンドはパッシブセーフティ全体のシステムが側面衝突不可避と判断した時、車内のスピーカーから短時間だけノイズを発生させ、あぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こさせます。あぶみ骨筋は鼓膜の振動を内示に伝える役目があるので、収縮させることによって内耳への衝撃音を軽減させる仕組みです。どちらもメルセデス・ベンツが初めて搭載した安全装置となっています。
メーターには12.3インチ高解像度ディスプレイを採用
インテリアはブラックを基調にフラットなインパネ回り、4個のエアベントをレイアウトするデザインを継承してEクラスの統一感を保ちつつも、最新の技術が投入されています。メーターパネルは12.3インチの高解像度ディスプレイとなり、スピードメーターやタコメーター、アシスタントシステムやナビゲーションの状態が見やすくなりました。
またドアやダッシュボード、センターコンソールにはライン状LEDのアンビエントライトを設置しています。照明色は64パターンあり、明るさも調整可能となっています。重厚なインテリアですが、アンビエントライトで彩ることによって近未来的やラグジュアリーな雰囲気に変えることができる小技を持っていることも、メルセデス・ベンツの大きな魅力でしょう。
筆者の主観的所見
メルセデス・ベンツはその販売価格からステータスを求める人から人気のある車種ですが、その価格は各種機能の対価であり、宝石のような芸術性ではありません。したがって見栄で乗るのではなく、社会的貢献度が高い本人や同乗者を守るのに最適な車種です。たとえフルチューンのスポーツタイプAMG仕様であっても、品位を疑われるような運転をする人に向いている車種ではありません。
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