〜メルセデスの最先端技術の全てを注いだ新型Eクラス〜

新技術で乗員の安全性を高めたメルセデス・ベンツ Eクラス

メルセデス・ベンツのEクラスはミドルサイズのCクラスとフルサイズのSクラスの中間に位置する車種で、Cクラス同様、セダンの他にステーションワゴンやクーペ、カブリオレが販売されています。メルセデス・ベンツの絶対的なステイタス性は薄まっており、日本国内では欧州でライバルとされるEセグメント車と変わらぬ価格で購入することができます。


現行車に再び使われた「最善か無か」の企業スローガン

メルセデス・ベンツには、1990年代まで「最善か無か」という企業スローガンがありました。車作りにおける妥協を認めない方針で、これがメルセデス・ベンツを量販車の中で世界最高峰の品質に押し上げた原動力となりましたが、1990年代後半から自動車産業が国籍を超えた編成を行うグローバリゼーション化が進んだことによって、メルセデス・ベンツも一時期、コストダウンや利益向上を目指す車作りを行うようになりました。

Eクラスにおいても1985年から1995年まで販売された初代Eクラスの型式番号を持つW124型は「最善か無か」の時代に作られ、高い評価を受けましたが、その後のEクラス、とくに2002年から2009年まで販売されていた3代目はリコール問題もあってメルセデス・ベンツの信用度を下げる車種になってしまいました。

2009年の4代目からは品質改善が推し進められ、2016年に発表された5代目現行車にはかつての企業スローガンである「最善か無か」が広告のキャッチフレーズに使われました。現行車は環境と走行性能を両立させた新型エンジンを搭載、さらに電子制御9速ATや統合的な予防安全システム、インテリジェントドライブを装備するなど世界の自動車産業において最先端の技術を満載しています。

BMW5シリーズと主なスペックを比較

欧州におけるEクラスの最大のライバルはBMWの5シリーズです。ここでは両車のセダンの中でも欧州で人気のあるクリーンディーゼル搭載車、メルセデス・ベンツのE220d AVANTGARDEとBMWは523dの主なスペックを比較します。

E220d AVANTGARDE523d(2.0Lディーゼル)
全長×全幅×全高(mm)4930×1850×14554915×1860×1475
車両重量1800kg1860kg
エンジン型式DOHC直列4気筒ターボ付きDOHC直列4気筒ターボ付き
排気量2.0L2.0L
最高出力143kW(194PS)/3800rpm135kW(184PS)/4000rpm
最大トルク400N・m(40.8kg・m)/1600~2800rpm380N・m(38.7kg・m)/1750~2750rpm
JC08モード21.0km/L16.6km/L

両車ともに同型式のエンジンと排気量を備えていますが、最高出力や最大トルク、燃費効率においてわずかにE220d AVANTGARDEが上回っています。しかしディーゼルエンジン搭載車としては523dも十分なパワーを持っているので実際の走行では大きな差がでることはほとんどありません。

ただしトランスミッションに関してはE220d AVANTGARDEが優位に立っています。ディーゼルエンジンは低回転高トルク仕様なのでパワーピークが低いため、ストップ&ゴーが多い都市部の走行では頻繁なギアチェンジが必要になります。523dの8速ATは優れたトランスミッションですが、E220d AVANTGARDEの方がさらにスムーズな乗り心地を味わうことができます。

またE220d AVANTGARDEの電子制御9速ATはトルクコンバーターケースのアルミ化などで軽量化を実現、粘度の低いトランスミッションオイルを採用したことで伝達ロスを抑えると同時にレスポンスの良いシフトチェンジを行えます。パドルシフトがついているので、スポーティな走行も十分に楽しむことができるでしょう。

アルミニウム素材を多用したモノコックは高い遮音性を実現

ディーゼルエンジンはアイドリング時に独特のカラカラというエンジン音を発しますが、その音を遮蔽しているのが高強度の超高張力鋼板とアルミニウム素材を組み合わせたモノコックボディです。とくにアルミニウム素材はフロントフェンダーやボンネット、トランクリッドなど外板部分に多用されており、車内の遮音性を高めているだけでなく車両重量の軽減にも役立っています。このボディサイズを持ちながらBMWの523dに比べ、60kgも軽いことは走行性能や燃費効率にも大きな影響を与えています。

世界でも初めてのパッシブセーフティ技術を搭載

Eクラスの安全装備はアクティブセーフティ、パッシブセーフティともにメルセデス・ベンツの最先端技術が満載されています。その中でも他車には見られない機能がPRE-SAFEインパルスサイドとPRE-SAFEサウンドです。

PRE-SAFEインパルスサイドはフロントバンパー外側に設置されたレーダーセンサーが障害物との衝突を避けられないと検知した時、衝突側の前席サイドサポートに内蔵されているエアチャンバーが膨張し、衝突時には乗員をドアから遠ざけるという機能です。

PRE-SAFEサウンドはオーディオ機器に備えられたセンサーが各部のセンサーから伝えられた衝突不可避の情報を察知するとスピーカーから短時間ノイズを発生、鼓膜の振動を内耳に伝達するあぶみ骨筋の反射収縮反応を起こさせます。この収縮は内耳に伝わる衝撃音を軽減させます。メルセデス・ベンツはつねに最先端の安全装置を開発してきましたが、それらの装置に関しては一切、特許を取らずにシステム情報を開示しています。これらの機能も今後、各メーカーが採用していくことが予想されます。

筆者の主観的所見

Eクラスになるとメルセデス・ベンツのステイタス性が一気に高まるので、法人専用車とする他、自己の存在感を強くアピールすることもできるでしょう。しかし、そこで障壁となるのが新車販売価格です。もっとも低価格のE200AVANTGARDEで約675万円、E220dAVANTGARDEは約700万円します。法人専用車であれば企業の経費が使えますが、個人ではけっして誰でも購入できる金額とはいえません。

しかし中古車になればメルセデス・ベンツのEクラスであっても高級セダンの大きな値下がり幅から逃れられることはできないので、高級国産セダンを購入できる資金があれば手に入れることができます。たとえば2013年登録モデルなので型式はW212、4代目となりますが走行距離わずか1.6万km前後のE250であれば390〜410万円の範囲内で購入が可能となります。ただし、購入資金は安くても整備費や維持費はそれなりにかかることを想定しておきましょう。

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