中古車のオートオークション(AA)ってなに?

オートオークション(AA)とは、中古車売買に関係する業者専門の競り市場です。各都道府県の警察署公安委員会が管轄に置く古物市場となるため、古物商許可を持っていることがオークション参加の条件となり、一般消費者が入ることはできません。

オートオークションは毎週開催されていて、会場数は日本全国で150以上にも上ります。

中古車市場の流通を変えた業者主催のオートオークション

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中古車業者主催によるオートオークションの開催は中古車市場の流通を大きく変えたといえるでしょう。それまでもオートオークションは開催されていましたが、ディーラーによる不定期開催だったため、下取り車の買い付けだけが主な業務となり、中古車販売店が在庫車を競りにかけることはできませんでした。

買い付けしかできない、という中古車販売店の不満が高まったことにより、1971年にオートオークションを運営するUSSなど多くの企業がオートオークションを開催するようになりました。オートオークションが隆盛すると、中古車の買取業務が台頭してきます。

従来、中古車を扱うためには在庫車を置くための広いスペースを必要としていました。しかし、買い取った車は短期間で売れなかった場合、オートオークションに出品すれば在庫車スペースを必要としないので小規模店舗でも十分な稼働を見込むことができます。

車買取業者はフランチャイズ制を導入、小規模店舗を日本各地に展開し、一気に業績を伸ばしました。

オートオークションにおける評価点

オートオークションは中古車業者専用なので一般消費者と接点がないように思われますが、じつはオートオークション開催側がつける評価点が大きく関わっています。

評価点とは車買取業者やディーラーが行う査定とは別に、オートオークション開催側が出品する車両を公平に査定して評価、競りを行う人に対象車両の状態を分かりやすくしているシステムのひとつです。以下に評価点の主な内容を記します。

  • S点:走行距離1万km未満で登録後1年未満、内装、外装ともにAランクであること
  • 6点:走行距離3万km未満で内外装ともにAランク、加修の必要がないもの
  • 5点:走行距離6万km未満で目立たないキズや凹みがあっても加修の必要がないもの
  • 4.5点:走行距離10万km未満で内外装ともに軽微な加修をすることで5点に準ずるもの
  • 4点:走行距離15万km未満で目立つ傷やサビなどがあり、加修が必要と思われるもの

以下、全補修や交換が必要な車種は3点、商品価値として低い場合は2点、改造車や災害車は1点、修復歴車はR点と続きます。

評価点は開催者側で若干の違いはありますが、ほぼ共通の内容となっています。ちなみに評価の予備基準となっているランクは外装と内装に分かれており、以下のようになっています。

Aランク

  1. 2〜3cmほどの小さな傷や凹みが2〜3箇所以内
  2. 板金塗装済みでも直し方が良好なもの
  3. 目立たない破れや軽い焦げ、簡単に落ちる汚れが全部で2〜3箇所のもの
  4. 大きな部品の欠品がないもの

Bランク

  1. 5〜20cmの傷やゴルフボール大の凹みが少々あるもの
  2. 板金塗装済みで少々、波のあるもの
  3. ガラス割れ(ひび、ワイパー傷の大きなもの)があるもの
  4. 小さな破れや軽い焦げ、擦れやビス穴が数箇所あるが商品価値を下げないもの
  5. 簡単に取れる汚れがあるもの

Cランク

  1. Bランク程度の傷や凹みが多数あるもの
  2. 20〜40cmの傷が数箇所あるもの
  3. 握りこぶし大以上の凹みが2〜3箇所あるもの
  4. 板金塗装済みで大きな波、少々の色ボケ、ムラのあるもの
  5. ダッシュボードの浮き、焦げや破れ、小さなヒビ割れ等があるもの
  6. 軽微な加修を必要とし、不具合内容が商品価値を下げるもの

以下、DランクやEランクはさらに状態のひどい車種に当てはめられます。

車を売却する際、個別査定で算出された査定価格に上乗せがされて買取価格が決まりますが、その際、走行距離が2.9万kmと3.1万kmでは評価点が変わってきてしまうため、当然、買取価格にも反映します。評価点の内容を知っておけば車を売却する時に役立つでしょう。

買取価格に影響する落札平均価格

オートオークションは大規模会場であれば1週間で約2万台、小規模会場でも5〜600台が出品されています。1台当たりの競りの時間は最長でも約20秒、最短では5〜10秒で決まってしまうので、参加者は予め出品車の下見を行い、評価点をチェックしておかなければ競りで落とすことができません。

また以前は出品車を競りの段階で会場に運んでいましたが、現在はディスプレイで表示、入札はPOSシステムに変更されています。

さらにインターネットから参加できるシステムを採用している主催者もあります。出品車の落札平均価格はデータベースに蓄積され、同車種の買取価格に反映されるなど、オートオークションは中古車市場において中核的存在になりつつあるといえるでしょう。

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