日本自動車査定協会(JAAI)とは

中古車は同じ車種でも年式・走行距離・状態によって資産価値が変わります。個別の資産価値を算出するのが査定業務となりますが、中古車は古物商が扱う品目のひとつなので基本的には販売店が独自で対象車両の価値を決めて販売することが可能です。

日本自動車査定協会

しかし、各販売店における中古車の買取価格や販売価格が大きく異なっていると中古車販売店全体への信頼度が薄くなり、一般消費者の利益が保護されないことから、通商産業省と運輸省の指導によって1979年に「中古自動車査定制度」が生まれました。この制度の管理・運営を行なっているのが一般財団法人・日本自動車査定協会(JAAI)です。

中古車市場の適正価格調査から個別査定まで行うJAAI

JAAIの主な事業内容は以下のようになっています。

  • 中古車市場における各中古車の卸価格と販売価格のガイダンス
  • カーチェックシートを用いた査定業務の推進
  • 査定業務を行う査定士の育成
  • JAAI専属の査定士による査定業務

これら以外にも輸出中古車の品質を保証するための査定や、販売する中古車の自動車税を最高3ヶ月免税するための商品中古車確認証明の発行などの業務がありますが、一般消費者に関係する業務は上記が主となっているので、これらについて説明しましょう。

中古車市場における各中古車の卸価格と販売価格のガイダンス

JAAIでは毎月、シルバーブックとイエローブックの2冊を刊行しています。シルバーブックは各中古車の平均販売価格を、イエローブックは業者間の平均取引価格を記載しています。どちらも中古車市場に流通している各メーカーのほとんどの車種を網羅しており、さらに地域別での発行となっているので詳細な情報を取得することができます。

この2冊に掲載されている価格が実際の売買における基準となっていますが、強制力はありません。実際、中古車販売店やディーラーの中には有限会社オートガイドが発行しているレッドブックを参考にしているところも多くあります。レッドブックはJAAIよりも歴史が古く、1958年から中古車の下取り、卸、小売価格を掲載していたことから高い信頼性を持つことが業者が選ぶ理由のひとつとなっています。

カーチェックシートを用いた査定業務の推進

各中古車の基準価格が分かっていても、それが買取価格や販売価格に直結するわけではなく、個別の状態を調べなければ査定価格は算出されません。対象車両を実際に調べる業務を個別査定と呼びますが、その方法が各業者で異なっていると査定価格に差が生じていまうため、JAAIでは査定方法を定めたカーチェックシートを発行、中古車査定制度に賛同する業者が同じ方法で業務が行えるように推進しています。

カーチェックシートには外装の状態を記入する車両図欄や車内の状態を記入する内装シート欄など11項目が設けられており、実際に車両を調査しながらボディの凹みや機能の不具合などを書き込み、加減点をつけていきます。

加減点の元になるのが以下に記したJAAIの定めた標準状態です。

  1. 外装と内装は無傷であること
  2. エンジンや足回りは走行に支障なく良好であること
  3. 車検の残り月数は3ヶ月以内であること
  4. 事故修復歴や改造工作がなく損傷減価要因(腐蝕・臭い)等がないこと
  5. タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上あること
  6. 走行キロ数は標準であること

「走行距離の標準」とは、年間約1万km前後と定義されています。

たとえばボディに500円玉サイズの凹みがあれば減点、経過年数に対して走行距離が少なければ加点になり、それらを合算して最終的に査定価格を算出します。


査定業務を行う査定士の育成

個別査定を行うに当ってとくに資格が必要ということはなく、またカーチェックシートが必要というわけではありません。しかし消費者側としてはどのようにして査定が行われたのか、という過程が分からなければ下取りや買取に対する信頼度が低くなります。JAAIでは消費者のそのような不安を取り除く目的で、カーチェックシートによる査定業務の推進と同時に査定士の育成を行なっています。

JAAIでは中古自動車査定士技能検定を年に1回実施しており、この検定に受かってJAAIに登録すれば査定士の資格が与えられます。検定を受けるためには自動車運転免許所有の他に自動車の販売または整備の経験が半年以上が必要となり、さらにJAAIが開催している研修を修了していなければなりません。検定試験は筆記だけでなく実技も行われるので、有資格者の個別査定は消費者にとって信頼性の高い結果が得られるといえます。

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JAAI専属の査定士による査定業務

個別査定が必要なのは所有しているクルマの買取や下取りの時だけではありません。事故の過失割合で相手側の過失が大きい場合の事故減価額や車両所有者の係争による価格評価など、多岐に渡ります。公的な査定価格が必要な時に役立つのがJAAIによる査定です。JAAIでは全国52支所に専属の査定士を配置しており、対象車両の正確な査定価格を算出しています。

JAAI支所による個別査定は全国各地の裁判所から、係争時における中古車鑑定人として氏名を受けているので査定評価には高い信頼性があります。もちろん一般消費者のクルマであっても査定を受け付けています。下取りや買取の査定価格が低いと感じたら、一度、JAAIの査定を受けてみることをお勧めします。

JAAIの業務は一般消費者との接点が少ないように感じますが、下取りや買取といった消費者と直接関係のある事柄もJAAIのガイダンスに沿って行われています。中古車市場の適正価格が守られているのはJAAIの存在が大きく関わっているから、といえるでしょう。

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