単独事故は車両保険で疑われやすい

運転中に路肩の溝へ転落してケガをした、運転中に飛び石が当たって車が傷ついた、バックしたら電柱へぶつけて自車を傷つけた……

ケースは様々ですが、単独事故は多いものです。

自損事故などこうした相手車がいない場合の事故と、車両保険の関係はどうなるのか考えてみましょう。


事例

橋口孝太郎(仮名・35歳)はBMWが好きで、特に740iが欲しかったが荷物配送係の安月給ではなかなか手が届かない。しかし、中古だが状態の良い車両が見つかったので、思い切って購入することにした。価格は400万円、橋口は汚いアパートに独り住まいだが、愛車のためにシャッター付ガレージを借り、休日には真赤なボディにワックス掛けしてドライブに出かけるのが唯一の楽しみとなった。上限300万円の車両保険にも加入した。

3カ月ほど経った雨の日、愛車BMWで高速道路を走っていると隣の車線をダンプが猛スピードで通過してすぐに、BMWのボンネットやフロントガラスにバシッと何かが当たる音がした。橋口は驚いたがフロントガラスに数か所の傷が付いた程度で割れることはなく走行に問題がなかったので、次のサービスエリアで停止して愛車を見たところ、ボンネットやバンパー、ピラー部まで数多くの傷が付いてしまっていた。「多分ダンプから砂利が落下して来て当ったんだな。車両保険も加入したし保険で直してもらおう」と思い、そのまま帰宅した。

info保険料を賢く抑えるための「自動車保険の一括見積り」はこちら

今回の事故被害と、以前からあった傷を細かく区別される

翌日、保険代理店に電話して事情を説明したところ「調査を入れさせてもらう」ということになり、数日後アジャスターなる保険会社員が来てBMWの傷を一つひとつ写真撮影して帰り、また数日後、保険調査員なる男が来て傷が付いた状況などを克明に訊ねられた。

修理工場の見積では傷を全て直すのに120万円ほどかかるのだが、保険会社の返事はボンネットとフロントガラスは確かに今回の事故の傷だが、バンパーとピラーの傷はホコリが溜まったり薄い錆が出ているという理由で以前から有った傷と言われ、結局70万円の修理代しか出せないと言われてしまった。

単独事故は疑いの目で見てくるのが保険会社

この事例での失敗は、主に3つあります。

  1. 飛び石事故直後に警察へ通報しなかったこと。些細な事故でも警察へ報告し事故証明が出るようにしておかなければ、いくら自分が主張しても証明してくれる第三者がいません。
  2. 傷を負わせた相手車が不明だということ。橋口さんの場合、ダンプを追いかけてでも相手車のナンバーや車種を特定し、できればダンプを停止させて、運転手に飛び石を認めさせればなお良かったのです。
  3. 大切な車なら自車の傷を定期的に写真撮影しておくべきだった。

橋口さんのケースは車両保険加入後わずか3か月目の事故という不利な面もありましたが、付いたキズが確かに今回の事故で起きたという「動かぬ証拠」を突き付けない限り、自動車保険会社は「以前からの傷も合わせてきれいにしようと考えているのではないか」と必ず疑ってくると思いましょう。

車両保険は、すぐに警察へ被害届を提出しておくことが大切です!

関連ページ・
車両保険の補償内容

下へ

保険料が平均2万5千円安くなる
一括見積もり

自動保険選びは、保険会社が多いので大変です。「一括見積りサービス」を利用すれば、簡単に各保険会社のプラン内容と保険料を比較することができます。いちいち各保険会社の資料を調べる手間が省けて、あなたに合った任意保険のプランを最もリーズナブルな保険料で選べます。

2024年4月現在でおすすめの一括サービスは、下記リンク先で紹介している「保険スクエアbang!」です。無料で最大16の大手保険会社のプランと保険料を一括で比較できます。

大手16社の保険料をプラン別で比較
自動車保険一括見積もりはこちら
保険会社一覧

ページの先頭へ