被害発見後すぐに警察へ被害届を提出しておく

自動車保険会社が最も疑いの目を向けるのが、自損事故や車両やカーナビの盗難、それに誰かに車を傷つけられたという車体損壊事案です。

交通事故と異なり、相手が存在しないので「自身でやって保険請求しているのではないか」と疑うからです。

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事例

杉田直樹(仮名・28歳)のケースは、そんな条件がいくつも重なって車両保険不払いとなった。

早春の日曜日、杉田は午後2時頃から近隣のパチンコ店へ出かけ、広い駐車場に愛車を停めて午後6時頃までパチンコを楽しみ、夕暮れ時に愛車に乗って帰宅してそのままガレージへ駐車した。翌月曜日の午前7時30分頃、ガレージから出発して会社へ向かい午前8時頃勤務先の駐車場へ駐車したところ、出勤してきた同僚に「お前の車キズだらけになってるぞ」と言われて愛車を見たら、車体の外周に1ミリ位の細い白線が一回りするように付けられていた。

車体色は濃紺なのでかなり目立つため50万円の車両保険を掛けていることもあり、20~30万円で塗装しなおせるだろうと考えて翌日、パチンコ店駐車場へ駐車している間に車体を傷つけられたと保険代理店へ連絡した。

2、3日後に保険会社のアジャスターが来て車体写真を数多く撮影して帰り、1週間後に調査員が来て杉田から被害に遭った状況や前後の行動経緯などを聴取して帰った結果、その2週間位後に「不払い」という結果が保険代理店を通して杉田へ伝えられたのである。

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被害現場不明・届出なし・車検間近… 重なった悪条件

杉田の車両保険不払いの理由は、第一に被害現場が特定できないことだ。杉田はパチンコ店駐車場で被害に遭ったと思い込んでいるが、帰宅後の自宅ガレージかも知れない。被害発見が遅すぎたのである。早春の午後6時頃ならまだ周囲は明るく、翌朝出勤時の午前7時30分頃も周囲は明るくなっているのに、なぜ杉田が目立ちやすい愛車の被害に気付かなかったのかが問題となった。

第二が警察への被害届を出さなかったこと。

第三が杉田がパチンコ店駐車場で被害に遭ったと思い込んでいるなら、なぜ翌日でもパチンコ店へ被害の申し出をしなかったのか。第四が杉田の愛車が初度登録から11年を経た車であと2カ月で車検を控えていたことである。代理店にも車検を受けずに新車へ乗り替えると話していたことが保険会社へ伝わったため、ほとんど価値のない中古車が全塗装で外観がきれいになり価値が増すと踏んだ自己偽装を疑われたわけである。

監視カメラ映像はどこでも1~2週間後には消されてしまう

大切な愛車が駐車中に傷つけられることは誰でも起り得る事件です。こうした時は必ず、被害発見後すぐ警察へ被害届を提出しておくことが大切です。それに被害現場がどこかの駐車場なら、駐車場管理者にも被害を申し出ておきましょう。

大手のパチンコ店やスーパーなら駐車場にも監視カメラがあって営業時間中は常に録画されていて、録画は1~2週間程度残されています。監視カメラ映像は警察の要請がない限り被害者でも見せてもらえませんが、被害時刻前後の映像を消さないよう依頼しておくことも大事です。

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