〜低予算でもレクサスオーナーになれる〜

レクサスCTはプレミアム感たっぷりのエントリーモデル

トヨタの高級ブランド、レクサスCTは欧州Cセグメントに属する2BOXハッチバックスタイルのエントリーモデルです。ハイブリッド仕様だけの設定でプリウスのユニットを移植していますが、走行面ではサスペンションやモーター駆動電圧を改良、インテリアはレクサスの統一デザインを採用しており、エントリーモデルでもプレミアム感をしっかり打ち出しています。


CT用に変更されたハイブリッドのパワートレーン

CTはレクサスのニューモデルとして2011年に国内販売を開始、2014年にはマイナーチェンジを行なっていますが現行車の走行性能は基本的に発売当初と変わっていません。外観上、大きく変わったのはレクサスのアイコン、スピンドルグリルを採用したことです。ボンネット前部からバンパー下部まで大きく開いたグリルと、その上部から続くヘッドライトのラインは「レゾリュートルック(毅然とした表情)」と呼ばれ、強い個性を感じさせます。

パワートレーンはプリウス3代目のユニットを移植したハイブリッド仕様で、トヨタのミドルクラスFF用であるMCプラットフォームを共用していますが、サスペンションをCT専用に開発した他、ハイブリッドのドライブモードをスポーツにセレクトするとモーター駆動の電圧が500Vから650Vに昇圧するなど、細部においてCTの走行性能を高める改良が施されています。

メルセデス・ベンツB180と主なスペックを比較

欧州Cセグメントは販売台数が多いボリュームゾーンのため、各メーカーの車種がひしめき合う激戦区となっています。ここではCTとほぼ同サイズのメルセデス・ベンツB180と主なスペックの比較を行います。

4350×1765×14604440×1785×1545
全長×全幅×全高(mm)1440kg1480kg
客室内寸法1765×1470×1135
車両重量1440kg1480kg
JC08モード26.6km/L17.3km/L
最高出力73kW(99PS)/5200rpm90kW(122PS)/5000rpm
モーターパワー60kW(82PS) 207N・m(21.1kg・m)
最大トルク142N・m(14.5kg・m)4000rpm200N・m(20.4kg・m)/1250〜4000rpm
車両本体価格4,608,000円3,950,000円

メルセデス・ベンツはB180をコンパクトカーと位置づけていることから実用性に特化しており、走行性能においては1.6Lの直列4気筒にターボチャージャーを装着したダウンサイジングのエンジンを搭載していることもあって、目立った数値を残していません。一方、CTはアトキンソンサイクルの1.8L直列4気筒と3JMモーターの組み合わせによる最高出力は136PSとなり、鋭い瞬発力を発揮します。

車内のユーティリティ性に関しては、ともにリアシートを6:4の分割で前倒させて広いラゲッジスペースを確保することができますが、CTが960Lの容量であることに対して1547Lと大容量を実現、後部席に乗員が乗れる状態でも488Lの空間があります。これはCTがラゲッジルーム下部にバッテリーを搭載していること、B180は車高が高いことなどの影響による違いです。CTはドライバーが運転を楽しむ車種、B180はオールラウンドな使い方ができる車種といえるでしょう。

世界で初めての採用となったスピーカー素材

レクサスの共通の魅力といえば、やはり日本的「おもてなし」装備でしょう。その魅力はCTにも存分に活かされています。versionLでは本革シートが標準装備されており、アイボリーとブラック、トパーズブラウンのインテリアカラーとナチュラルブラウンのバンプーや本木目を使ったアッシュパールなど3種類のオーナメントパネルを組み合わせることが可能で、オーナーにオーダーメイド感覚を与えてくれます。

また車内は吸・遮音材を多用しているので静粛性が高く、モノコックにはたわみを抑える構造用接着剤を使用してボディ剛性を強化しているので、乗員の快適性と操縦性が向上しています。この静粛性と快適性で機能を発揮するのが標準装備のスピーカーです。

天然の竹から抽出した植物由来オパールを世界で始めて採用、竹炭プラントオパール樹脂振動板を取り付けたことにより、歪みの少ない澄み切った音を車内に再生します。メーカーオプションのマーク・レビンソンオーディオシステムを組み込めば、スタジオのような音響効果が期待できるでしょう。

予算が限られていてもレクサスオーナーになれる車種

CTはレクサスの中でもっとも小型の車種となりますが、レクサスの魅力が損なわれることはありません。ミドルクラスのセダンを購入できる予算があれば手に入れることができます。実用性よりもレクサスブランドの所有者になりたい、けれど予算は潤沢ではない、という人には最適の車種です。

筆者の主観的所見

車内のプレミアム感に目を奪われがちのCTですが、予防安全装置に関しては一般的な国産車以下のレベルです。プリクラッシュセーフティシステムを設定していますが、これはスピンドルグリル内のミリ波レーダーが前方の車種を検知、接近すると警報ブザーやランプでドライバーに注意を促し、衝突の危険性を察知すると強制的にブレーキをかけるシステムです。ミリ波レーダーは遠方まで届くメリットを持ちますが、人や自転車などを検知できず、現在の予防安全装置としてはやや古さを感じさせます。しかもversionLといったハイグレードでも標準装備されておらず、メーカーオプションとなります。

トヨタはカローラにも最新の予防安全装置Toyota Safety Sense Cを搭載、B180にいたっては5つのレーダーセンサーと1つのカメラを搭載し、遠距離から近距離、斜め後方に接近する車両など全方位を検知するシステムを備えています。アクティブセーフティまでを考えて安全運転ができる車種を選ぶのであれば、CTはけっして適した車種とはいえません。

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