〜メルセデス・ベンツの代表車種Cクラス〜
メルセデス・ベンツCクラス〜大きな車が苦手な女性でも運転が簡単
メルセデス・ベンツのCクラスはミドルサイズのボディを持ち、セダンやステーションワゴン、クーペやカブリオレなど多彩な車種を揃えています。またセダンだけでもダウンサイジング化された1.6LエンジンからV型8気筒4.0Lのハイパワーエンジン、さらにハイブリッド車まで用意しており、欧州Dセグメントの幅広いニーズに対応しています。
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ドライバーが実感するスペックに表記されない機能
Cクラスは当時、メルセデス・ベンツの中でもっともコンパクトなサイズとなる190シリーズの後継車として1993年に登場しています。2000年まで販売されていたので後期型でもすでに16年落ちとなりますが、歴代Cクラスの中では比較的人気の高い車種で、現在でも愛用している人を多く見かけます。
ボディサイズは1世代前のプリウスとほぼ同じなのでけっして大きいわけではなく、箱型のオーソドックスなデザインとシンプルな室内装備でありながらも、メルセデス・ベンツの持つ車の思想が凝縮されている点が最大の魅力となっています。
その魅力はしなやかなサスペンション、風切音の少ない車内静粛性、高いボディ剛性やアクセルとブレーキのリニア性などカタログやスペックに表現されず、乗り手が実際に運転して感じる部分であることが多くのファンを生み出す要因といえるでしょう。
トヨタのクラウンと主なスペックを比較
現行車となる4代目はボディサイズが大きくなり、エクステリアやインテリアは最上級のSクラスを思わせるラグジュアリー仕様になっていますが、初代同様、乗ってみると「違いが分かる」細部の優れた点を引き継いでおり、ミドルクラスセダンのベンチマーク的存在であるといえます。
Cクラスが世界のミドルクラスセダンのベンチマークであるならば、国産車の乗用セダンを牽引してきたのがトヨタのクラウンといえるでしょう。ここでは両車の主なスペックと特徴を比較します。
Cクラス AVANTGARDE | ロイヤルサルーン | |
全長×全幅×全高(mm) | 4690×1810×1435 | 4895×1800×1460 |
車両重量 | 1510kg | 1560kg |
エンジン型式 | 直列4気筒ターボ付きDOHC | V型6気筒DOHC |
排気量 | 1.6L | 2.5L |
最高出力 | 115kW(156PS)/5300rpm | 149kW(205PS)/6400rpm |
最大トルク | 250N・m(25.5kg・m)/1200rpm〜4000rpm | 243N・m(24.8kg・m)/4800rpm |
JC08モード | 14.9km/L | 11.4km/L |
新車販売価格 | 4,860,000円 | 4,476,600円 |
両車のスペックで目立つのがエンジンの違いです。Cクラスは欧州で主流となっているダウンサイジング化した1.6Lを搭載していることに対してクラウンは伝統のV型6気筒を搭載、最高出力では大きく上回っています。
この背景には、クラウンの自然吸気型エンジンは6気筒でなければならぬ、という購買層の保守的な意見がひとつの要因です。実際、クラウンのハイブリッド仕様に直列4気筒が採用された時はクラウン・ファンから大きな反発がありました。
本木目やLED照明で車内を演出
最大出力ではクラウンに劣っているものの、最大トルクはほぼ互角のスペックになっています。都市部のストップ&ゴーや高速道路へ進入する際の加速ではまったく不足を感じさせないパワーを持っており、しかも低回転域からターボチャージャーが効き始めるので運転に違和感を持たせないところがCクラスの大きな魅力となっています。
インテリアはブラック一色にシルバーメッキの加飾を行うメルセデス・ベンツの統一デザインとなっており、源流となった190からの質実剛健さを引き継いでいながらも高級感を強く打ち出しています。その一方でセンターコンソールに室内色と合わせた本木目を採用、センターコンソールやドア、足元の間接照明をLED化してオレンジやブルー、ホワイトの3色から選べるという小技を用意しているところに現代的なメルセデス・ベンツを感じさせます。
機敏性と快適性を実現させたサスペンション
サスペンションはオールアルミ製でフロントには4リンク式、リアにはCクラス伝統のマルチリンクサスペンションが採用されています。メルセデス・ベンツは乗り心地に加えてアジリティ(機敏性)をテーマとしており、その具現化がサスペンションに表れているといえます。
フロントの4リンク式はキャンパー角度が自由に変更できるのでコーナリング時のグリップ力が大幅に向上、さらにアルミ化でレスポンスもクイックになっています。また走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを採用、通常走行時からスポーティな走行まで的確な減衰力を発揮し、機敏な動きと快適性を両立させています。
気取らず日常的にメルセデス・ベンツを乗りたい人に最適な車種
メルセデス・ベンツはその名だけでステイタス性を発揮していましたが、現在は他社からも高級セダンが次々と販売されており、Cクラスではステイタス性を維持するのが難しくなっています。
もちろんメルセデス・ベンツはCクラスにステイタス性を与えているわけではなく、ミドルクラスのセダンとして最高峰の技術を投入している結果に過ぎません。従ってステイタス性よりも日常的に運転するカーライフの中で、最上級モデルを欲しい人に最適な車種といえます。
筆者の主観的所見
全長1.8mを超すセダンは女性に取って大きすぎて運転しづらいと思う人もいるでしょう。しかしCクラスの最小回転半径は5.1mしかなく、クラウンよりも0.1m少ない数値となっています。最小回転半径が小さい理由はステアリングを深く切った時、前輪下側が内側に傾斜する仕組みになっているからで、ボディサイズの大きな車が苦手な女性でもカローラ並に取り回せるのがCクラスです。
C180 AVANTGARDE(アヴァンギャルド)はクラウンのロイヤルサルーンと変わらない新車販売価格なので、Dセグメントの中でとくに高いというわけではありません。最先端の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ」はオプション扱いとなりますが、それでも装着金額が約20万円であることを考えれば装備しても十分にコストパフォーマンスを発揮するでしょう。自動車評論家の多くが、つねにCクラスを絶賛するのも理解できることです。ステイタスではなくメルセデス・ベンツの走行性における本気度を知りたいのであれば、Cクラスの購入をお勧めします。
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