水没車(冠水車)の買取〜水害にあった車を売るには
一度水に浸ってしまった車は、「水没車」「冠水車」と呼ばれます。これらの水害車は、車の外観に関わらず、エンジンや電気系統が致命的なダメージを受けているために、修理不可能の「全損」として扱われることがほとんどです。
この水没車、ひと昔前は廃車扱いになり手数料がかかりましたが、今日では自動車リサイクル法のおかげで、水没車も高値で売れるようになっています。
ロシアでは「ミズノ車」と名付けられるほど日本の水没車は人気なので、中古車市場での需要が高まっています。
冠水車・水没車は海外で高く売れる目玉商品
冠水車・水没車は、買い取りで「事故車・修復歴車」とほぼ同じように取引されます。完全不動車の場合は、リサイクル法により解体、部品を取り外して中古部品として売られます。
また、修理して動く見込みがある場合、主にアジア・ロシア・アフリカ・中東などの国々に輸出されるので、どちらにしても、高い需要があります。
ミズノ車
特にロシアでは、日本の水没車のことを「ミズノ車」と呼び、良い性能で比較的安く購入できると人気のようです。水没車でも遠慮することなく、買い取り業者に査定を依頼しましょう。*下で紹介している一括査定サイトで、無料の見積もりが可能です。
愛車は思わぬことで、簡単に水没車になってしまいます。
タイヤ半分の高さを目安に、水位には十分気を付けて運転してください。
車が海水に冠水した場合は注意
車が海水に冠水した後で、車内に海水が引いて無くなったとしてもエンジンをかけてはいけません。海水に含まれる塩分が車内の電気配線などをショートさせ、その熱で発火する恐れがあります。
また、キースイッチが切れた状態でもバッテリーが接続されていると、常に電流が流れている状態なので、残った海水の塩分により配線などの腐食が進み、車が自然発火することがあります。
車が海水に冠水したときの対処
- エンジンをかけない
- バッテリーの端子のマイナス側を外す
- 外した端子がバッテリーと接触しないようガムテープなどで処置する
ただし、ハイブリット車(HV)・電気自動車(EV)は例外なので、むやみに触らないように注意が必要です。
水深30cm以上は危険
自動車は車体が完全に水没してしまうと、走行不可能になってしまいます。エンジンも始動できなくなる場合がほとんどです。完全水没まで達しなくても、水深による影響は車に大きな被害を及ぼします。
基本的に水没車の査定は、「水没した高さ」と「エンジンが始動するかどうか」によってに判断されます。
現代車ではECU(エンジンコントロールユニット : 電子制御ユニット)が助手席側の、ダッシュボードの下や、フロアの真下辺りに搭載されているので、タイヤ半分以上をを超えた(30cm)程度の水深で、電気系統のトラブルから支障を来す可能性があります。また、足回り(サス・ブレーキ等)の影響も拭えません。
また、水深がドアの半分の高さを越えると致命的で、エンジンを含めた車体全体にダメージを与えます。エンジンルームは防水対策設計がされていますが、エンジンの稼働中で水に浸ってしまうと、エアクリーナーや吸気管から水を吸い込んでしまい、エンジンのシリンダー内でウォーターハンマー現象(水を圧縮しようとして壊れる)が発生して壊れてしまいます。
参考・JAF「水没/豪雨/濃霧(JAFユーザーテスト)」
冠水車の特徴
- 車内に漂う異臭
- ECUの不調による走行異常
- ペダル類などの金属部の錆び
- シートベルトのシミ
- フロアカーペットなど内装のカビ
水害車を売却するときの注意点
査定の価格幅が広くなる冠水車・水没車は、車の状態によって査定できる業者が異なります。安く売ってしまわないように、車の状態・状況に合う査定サイトを利用しましょう。
①一度、水没してしまったが、現在は走行可能できる車の場合は、弊サイトがおすすめする一般的な車査定サイト「カーセンサー」に依頼しましょう。
高額買取が期待できます。有名大手買取店が登録していますが、ほとんどは走行不能車を扱いません。
②走行不可能・大がかりな修理が必要な車の場合は、「廃車本舗」の査定に依頼しましょう。「廃車本舗」は事故車や廃車専門の買取業者です。
もちろん、水害車にも対応しています。どんな状態の車でも迅速に対応してもらうことができ、高額買取りが期待できます。廃車手続きが必要な場合でも無料で代行してくれます。