自動車保険の弁護士特約は必要なのか?

事例

「自動車保険は代理店任せで内容まで知らなかったのですが、弁護士特約を付けておいてくれて感謝しています」と和田又次(仮名・75歳)は病院のリハビリルームから出てきて笑顔を見せた。

和田は庭木いじりが好きだったので定年退職後、高い脚立やトリーマーなどを揃えて知り合いの庭木剪定を請け負い、セミプロの植木屋として年間100万円程度を稼いでいた。

ある日、友人の家の庭木剪定を頼まれた和田は、幅約4mの道路で高さ3.5mの三脚脚立を立てて高枝を剪定しようとしたところ、地面が緩い坂道だったので三脚の片足にブロック片を噛ませて安定させ、2.5m位の高さに登って剪定(せんてい)作業をしていた。

そこへ軽自動車で通りかかったのが、山村巳代治(仮名・76歳)だった。山村は「邪魔な場所で脚立を立てて…」と思いながら横を通過しようとしたが、運悪く左前輪が和田の三脚の片足に嚙ませていたブロック片に接触し動かせてしまったので、脚立上の和田はバランスを崩して高さ2.5mから落下してしまったのである。

救急車で運ばれた和田は、左鎖骨と肋骨3本、左大腿骨の骨折で退院まで2か月を要し、退院後も左腕が上まで上がらず歩くことも松葉杖で、長期のリハビリが待っていた。医師からは後遺障害が残るという診断もされている。

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思わぬ事故で役立った弁護士特約

交通事故としての過失割合は和田0:山村100だったが、山村が加入していた保険会社は、和田も公道を無断使用していたし安全ベルト等の墜落防止措置をせず作業していた過失もあるので、後遺障害も含めて70万円程度しか出せないという話を持ってきた。和田は自分が加入する保険会社の勧めもあって弁護士へ依頼し法廷で争うことになった。

弁護士特約は300万円までの弁護士費用が付いていて、和田のケースは現在も係争中だが、担当弁護士は「70万円の倍額以上は取れそうな感触があります」と話している。

弁護士への依頼は自動車保険会社を通じて

弁護士にも刑事事件に強いとか、貸金訴訟など経済事案に詳しいなど得意分野があり、交通事故訴訟が不得手な弁護士に依頼すると事故相手から取れる金額も取れないことがあります。自動車保険会社は交通事故訴訟に強い弁護士と顧問契約しているので、保険加入や更新の際は弁護士特約を付けることをお勧めします。

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