高速道路〜逆走事故件数の分析と過失割合


高齢化が進んだからでしょうか、最近の高速道路でも逆走車による事故や、事故にならなくても目撃情報がニュースで多く報道されるようになりました。道路の逆走は、赤信号を無視して交差点に進入する車やセンターラインオーバーの車と同様に危険な運転行為です。特に高速道路での逆走は、スピードが出ているだけに信号無視やセンターラインオーバーの運転よりも、もっと危険な運転といっても過言ではありません。

そのため、逆走車との事故では、逆走車に100%の過失があると考えられています。しかし、無条件に逆走車が100%の過失にはなりません。危険な逆走車であっても、事故が起きた状況によっては対向車にも過失が発生する場合があります。どのようなケースで対向車にも過失が発生するのか、また逆走車との事故を避け、万が一にも事故が起きた場合、過失をゼロにするにはどうしたら良いのかを説明します。

高速道路逆走発生件数の推移

国土交通省が2015年11月に発表した高速道路での逆走件数は把握されているだけで、2011年から2015年9月までの間に966件起きています。逆走したドライバーの約7割は65歳以上の高齢者で、車の約5割が軽自動車という特徴があります。軽自動車といえ、高速での衝突は対向車の車にも大きな被害を与えるので非常に危険です。

逆走発生件数と逆走事故件数の推移

件数データ参考・国土交通省

966件の逆走件数のうち、事故になったのは190件です。死亡事故件数は25件と件数は小さいですが、死亡事故になった比率は約13%と非常に高い率です。一般道を含めた総交通事故件数に占める死亡事故の比率は、0.3%であるため約44倍も死亡事故になる確率が高く危険です。国土交通省と高速道路を管理するNEXCO東日本、NEXCO西日本などが逆走が起きないようにするための分かりやすい警告の標識、安内板などを設置する対策を行っています。そのためか、逆走件数は横ばい傾向で推移しています。

逆走車が100%の過失がないと判断されるケース

逆走は、非常に危険な行為であるため、逆走車の過失割合は、通常100%です。しかし、無条件に逆走車との事故で対向車の過失がゼロ、逆走車が100%の過失割合にはなりません。対向車側に速度違反、前走車との車間距離が短いなどの理由で逆走車を適切に回避できず事故が起きたと判断されると、対向車にも過失が発生する可能性があります。理由は、高速道路のように逆走行為が非常に危険な高速道路であっても一般道であっても逆走車を見たら、できるかぎり事故を回避する義務が対向車に課せられているからです。

もし、適切な努力を行わなかったために、事故の回避できなかったと判断されないと20%程度の過失があることにもなります。また、逆走車と間一髪で事故を回避できても、そのために後続車と事故を起こせば、やはり過失を問われます。逆走車といえども、過失ゼロにならないような回避策をしっかり講じる必要があります。

高速道路での逆走車との事故は、過失割合がいくつになるというよりも命にかかわる問題なので事故の回避がもっとも重要です。なお、高速道路で逆走して事故を起こすと、危険運転致死傷罪が適応されて、人身事故で15年以下の懲役、死亡事故の場合は、最高20年の懲役に科せられます。

逆走している車との事故回避方法

残念ながら、100%の事故回避方法はありません。逆走車との事故は、お互いが100キロで走行していれば、200キロの速度で接近することになり1秒間に約56メートル接近します。数百メートル先で、なにかおかしい車と認識できても、ほんの数秒間のうちに適切な回避方法をできないと衝突します。また、急ハンドルでの回避行動は、横転やスピンを起こし逆走車との回避ができても、自損事故や後続車との衝突事故を招きます。

一般的に、逆走車は自分が正しく走行していると認識しているので対向車側から見ると、追い越し車線を走行しています。追い越し車線を走行する車が異常な速さで接近している場合、車の方向がこちらを向いている場合、あるいは自分より先を走る車が、異常な回避行動を取っているなどのおかしな兆候を見つけたら、落ち着いてスピードを落とし、できるだけ走行車線の左寄りを走行するようにします。逆走車が蛇行するようであれば、後続車両に注意して路肩に停車にします。追い越し車線の走行を必要なとき以外にしないことも逆走車との事故を避ける方法の1つです。

しかし、降りるべきインターチェンジをうっかりして行き過ごし、すぐに気づき逆走する車もあります。この場合、逆走に気づいているため、逆走車は危険を避けるために路側帯をスピードを落として走行するのが一般的です。このようなケースもあるので、逆走車は常に追い越し車線だけを走るとは限らないことも知っておいた方がよいでしょう。(阪木朱玲)

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