飲酒運転は死亡事故になる確率が8倍になる!!
飲酒運転による悲惨な交通事故のニュースが数多く報道されています。死亡事故は、被害者のみならず加害者の家族など多くの関係者を悲惨な状況に追い込みます。その不幸な死亡事故を起こす確率は、飲酒運転の場合、そうでない場合に比べると約8倍も高くなります。
お酒に強いからという理由で飲酒運転を強引にすることが、危険な理由などについて紹介します。
飲酒による交通事故10年前との比較、および飲酒運転の危険度
飲酒運転による事故件数は、社会の飲酒運転に対する厳しい目や、その世論によって刑法・道路交通法が改正され飲酒運転に対する厳罰化で減少しています。
警察庁のデータ(下グラフ)によると10年前の2004年に対して、2014年の飲酒事故件数は約73%も減少し、4,155件まで減少しています。しかし、飲酒事故件数における死亡事故件数の比率は、2014年度は5.5%ですが、総交通事故事件数に対する死亡事故件数はわずか0.7%です。飲酒による交通事故が起きると、飲酒運転ではない交通事故の死亡事故よりも7.9倍(=5.5÷0.7)も死亡する確率が高くなります。
警察庁『飲酒運転事故関連統計資料』を参考にグラフを作成
また、死亡事故件数は、10年前と比べると73%も減少していますが、5年年前に比べると減少率は、27%と大幅に小さくなってきています。さらに、飲酒事故における死亡事故件数の比率は、10年前に比べると約16%高くなっています。本来、飲酒運転はゼロに近づいていかなければならないのに、下げ幅が小さくなっています。また、死亡事故比率が上がるなどあまり良い傾向にありません。
「お酒に強い」は飲酒運転をしても大丈夫とは決してならない理由
運転による悲惨な死亡事故がニュースで報じられても、飲酒運転する人は、恐らく自分だけは大丈夫と思って運転をしてしまうのではないかと思われます。その理由に「お酒に強いから」「飲酒してから1時間以上たっているから」「近い距離だから」などをあげています。
一般的にお酒に強い人は、お酒に弱い人に比べると酔いにくいので、判断力や運動能力が十分あると過信していると考えられます。しかし、お酒に強くても、お酒に弱い人と同等に飲酒運転をすることは危険な理由について説明します。
そもそも交通事故を回避するには、危険か危険でないかを瞬時に判断して、回避行動を正しく取れる必要があります。お酒に強い人は、自分はそんなに酔っていないから運転は大丈夫と考えます。
しかし、運転で必要な危険を回避する判断能力や運動能力は、お酒に強い、弱いには関係がないのです。脳の認知・判断を鈍らせるのは、アセトアルデヒドよりもアルコールであると科学警察研究所は報告しています。アセトアルデヒドは、顔色を赤くさせたり、気分を悪くさせたりします。お酒に強い人は、このアセトアルデヒドを早く分解できます。
しかし、体内のアルコール濃度が、お酒に強い人と弱い人で同じであれば、お酒に強い人も弱い人と同様に反応時間に遅れが出ることを科学警察研究所が実験で確かめています。このことから、お酒に強いと思っていても事故を起こさない運転は、お酒に弱い人と同様であるということになります。その他にも、アルコールは「視野を狭める」「視力の低下させる」「居眠り運転の原因となる」「速度超過などの危険な運転行動をしやすくなる」などの危険性があります。お酒に強いからという理由で、無理をして飲酒運転することは非常に危険です。
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飲酒運転の罰則のまとめ
飲酒事故では自動車保険からドライバーへの補償なし
飲酒運転を行えば、事故の被害者側に対する補償は自動車保険からの補償がありますが、飲酒運転で事故を起こした運転手に関しては補償されません。ケガにも車両保険による車への補償もされません。加えて重い罰金が科せられることになります。被害者とその家族の一生を台無しにするとともに、ドライバー自身および家族をも台無しにする可能性があります。飲酒運転は絶対にしてはいけません。(阪木朱玲)
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