車と原付の組み合わせならファミリーバイク特約

事例

西山幸一(仮名・28歳)はコンビニ店員で、同僚の山下香織(仮名・23歳)を好ましく思っていたが、その彼女が退職することになり有志が集まって送別会が催された。

送別会が終わった23時頃、外へ出てみると強い雨が降っていたため、同僚の一人が車で香織を自宅へ送って行くことになったのだが、彼女は原付で通勤していたため、誰かが原付を自宅まで届けてやる必要ができ、西山は香織に想いを寄せていたこともあり、自分が乗って届けに行くと買って出た。彼女の自宅までは約6kmの道程である。

西山は激しい雨の中、彼女のヘルメットをかぶって送別会場のレストラン駐車場を23時30分頃出発した。西山は、片側2車線国道の走行車線の左路肩付近を、原付の制限速度30kmのところ雨のせいで気が急いたのか、時速40~50km位で走行していたが、24時頃に国道の左路肩へ駐車していたプリウス右後部へ衝突してしまったのである。

プリウスの運転者である上本仁(仮名・40歳)は、24時閉店のレンタルビデオ店へDVDを返却するため国道路肩へ駐車していた。テールランプやハザードランプはすべて消した状態で、しかも車体の色が濃紺だったため雨中走行していた西山には発見が遅れたようだ。

事故後の聴取で西山は、「私がプリウスに気付いた時はもう5m手前でした。慣れていない他人のバイクでしたし、100m手前の赤信号で停止した時、雨粒が付いた眼鏡を拭えばプリウスを見落とすこともなかったと思います」と言っている。

衝突後、西山は追越車線へ投げ出されて転倒し、右上腕部骨折、左右の手首に裂傷を負い、2か月の入院を余儀なくされたが、後続車があれば死亡事故になるところだった。

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公道での駐車は停め方で思わぬ過失を生むこともある

駐車車両に走行車両が衝突した場合、一般的な判断では西山100:上本0だと思われるが、自動車保険の世界では駐車車両の過失も追及される。

この事故では過去の判例に基づいて、西山は降雨視認不良で-20、上本が駐車禁止場所へ駐車していたことで-10、車幅灯・尾灯等の不灯火で-10、逆に15km以上の速度違反で+10が修正され、過失割合は西山70:上本30になった。

自家用車と原付保有ならファミリーバイク特約が有利

上本のプリウス後部の修理代は、過失割合に応じて70%を山下香織の父が加入していたファミリーバイク特約で支払われることになったが、西山の山下香織への親切がとんだ結果となってしまった。西山のケガの入院治療費は上本が加入していた自賠責保険により賄われたが、逆に上本は短時間駐車していただけで思わぬ災難を受けて保険等級も下がり、次年度からは保険料がアップすることになった。

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