ETC2.0のメリット・デメリットをご存じですか?
ETCは、国土交通省の報告によると高速道路を利用する車の約9割に搭載されるほど利用されている機器です。そのETCに次世代の「ETC2.0」があるのはまだあまりよく知られていません。ETC2.0には、どのようなメリット・デメリットがあるのか説明します。
次世代ETC 『ETC2.0』とは
ETC2.0は、いままで、高速道路利用料金の支払いが簡単なことに加えて、渋滞回避や安全運転支援などドライバーに有益な情報が提供されます。さらに、ETC2.0では高速道路だけでなく、街中での駐車場料金支払いや駐車場への車両の入庫管理など多目的な利用が可能になるほか、新しいサービスが開発されて、ますます便利な使い方ができるようになるサービスです。
渋滞や交通規制などの情報を伝えるカーナビに送信して表示させるシステムには、すでに「VICS」が運用されています。しかし、「VICS」は、利用している電波の関係で山間部などでは情報を受信できない欠点があります。また、比較的近距離の道路交通情報や簡易図形、テキストでの情報提供しかできないという問題点もあります。一方、ETC2.0は、最大で1,000km先の道路情報がわかるほか、画像の受信、音声による情報提供も行われます。
ETC2.0は、道路沿いに設置された通信アンテナと、ETC2.0車載器(DSRC通信対応)との間で高速・大容量通信を行います。通信アンテナが設置され、ETC2.0によるサービスが行われる場所は「ITSスポット」と呼ばれ、主に高速道路上のサービスエリアや、一部の道の駅にあります。現在、ITSスポットは現在約1,600カ所の設置されており、今後新しく開通する高速道路・有料道路などにも設置されます。
ETC2.0のメリット
ETCには以下のメリットがあります。
①従来のカーナビよりも優れた渋滞回避が可能な経路が選択できる
ETC2.0では、走行中の車の位置や速度などのデータが集められ、それを元に区間ごとに計算して平均速度などを出して、最適なルートの選択を可能にします。また、最大1,000kmの道路交通情報が提供されるので、例えば、都心部の渋滞も早くから把握できて最適ルートな効果的に選択できるようになります。これらより、VICSの渋滞情報よりも詳細に渋滞、事故情報を知ることができます。
さらに、そのルート案内に従って、渋滞を避けた経路を選択した場合、普通のETCでの使用料金よりも割り引ききされるほか、有料道路が渋滞で一般道を通って有料道路に戻っても損にならないように考えられています。
②安全なドライブのためのさまざまな情報の素早く提供される
混雑や事故情報以外の地震や津波情報、あるいは落下物などの情報も、従来より早く伝えられます。また、急カーブやその他、安全に注意した方が良い場所画像などを使い警告をしてくれます。
③多彩なサービスが提供される計画がある
将来的には、街中での民間サービス(駐車場、ドライブスルーレストラン、ガソリンスタンド名での利用)を現金不要で利用できるようになる予定です。
ETC2.0のデメリット
ETC2.0の現時点でのデメリットは以下の通りです。
①コストが高い
ETC2.0対応の機器や連動して使用するカーナビのコストが高いことです。
②提供されるサービスが不十分、偏っている
提供されるサービスが、高速道路中心であること、都市部中心であること、また提供が予定されているサービスがまだすべて行われていないことです。そのため、ETC2.0で提供されるサービスのどれを、どれくらい利用するかによって、今すぐにETC2.0ではコスト的なメリットがない可能性があります。今後は、サービスが急ピッチで進む可能性もあります。
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