ミニバンはとにかく「安全性能」を重視して選ぶべきです
各メーカーのミニバンを選ぶ時迷うのがオプション。特にメーカーのラインオプションは、新車購入時にだけ選べる後付ができない特別な装備です。これから新車のミニバンを買うなら優先して付けてもらいたいのが安全装備です。
「安全装備なら、ABS・横滑り防止装置・エアバッグがついてるからそれで十分」と思う方も、一度この記事を読んでみてから再検討してみてください。
ミニバンの弱点は安全性?
ボディサイズから装備面、動力性能など多彩な車種が揃ったミニバンですが、残念ながら弱点がないわけではありません。特に走行にかかわる点では、重心が高く車重の重いミニバンは、同一クラス(価格帯)の一般乗用車と比べると走行性能の面で劣る点が目立ちます。
技術的な進歩から、ミニバンも20年前に誕生した頃と比べて飛躍的に進歩を遂げています。BOX型のミニバンでは、ABSや横滑り防止装置の標準化に加え、自動ブレーキなど、一般乗用車に劣らない装備を選ぶことができます。
しかし、車重や重心は、簡単に変えることができないので、走行面での弱点が解消されているわけではありません。また、装備が充実し頑丈なボディを手に入れたミニバンは、以前と比べて重量もかさみ、自らの車重があだとなってしまうような事故もあります。
■弱点①衝突時
例えば国産車の場合、50km/h以上の速度で直線道路走行時に、ハンドル操作の誤りなどで左側ヘッドライト部分から道路脇の電柱など堅牢な構造物に衝突すると、助手席左前のAピラーを中心にその衝撃を受け止めることになります。対向車とわずかな接点での正面衝突も、同様の衝撃が運転手を襲います。
このような事故を想定した、米国道路安全保険協会(IIHS)によって実施されているスモールオーバーラップ衝突テストでは、ミニバンユーザーにとって衝撃的な結果となりました。局所荷重のかかる極端なオフセット衝突では、その衝突による衝撃がAピラーに直接かかり、ミニバンの重量がその1点に集中するため、想像を超えた状況が乗員を襲います。
■弱点②走行時
ミニバンは、高速道路の不意な横風の影響もあり、カーブで軽快なハンドリングを楽しむことは不得意です。以前と比べれば格段に成長し、鋼板素材と車体設計の見直しにより剛性も高く、見た目以上に低重心になっています。ハンドリングは普通に乗っていて不安に感じることもなく、よほどの強風下でなければハンドルをとられるような影響は受けません。
しかし、路面状況や天候の悪い時に、急ブレーキを掛けて衝突を回避するというような状況では、車の重さと重心の高さなどの影響により、操縦が不安定になることもあります。
衝突安全・走行性能の安全テストを見てみる
車の安全テストは、日本・アメリカ・ヨーロッパの安全アセスメント試験のホームページにて、結果が動画やデータで提供されています。動画テストを見て比較して見るだけでも安全装備の必要性がよく分かります。それぞれのテスト基準が異なるので、各種の衝突安全テストや横滑り防止装置、自動ブレーキなど走行安全テストの結果を広く知ることができます。
各機関は、Youtubeにもアップしているので、実験の様子を動画で見ることができます。JNCAP以外のサイトで、車を探す場合、日本車の外国での名称を調べると見つけやすいでしょう。安全への装備は、予算に変えられない安心と価値を見出すことができるはずです。
新車を買うなら必ず付けたい安全装備
新車購入時には、次の安全装置の装備が付いた車をオススメします。中古車の場合も同様の基準で選ぶようにしましょう。
サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ
オフセット衝突時に、運転席・助手席の人がAピラーやドアサッシュなどに頭部をぶつけないよう保護が可能です。また横方向からの衝突時には、サイドガラスが砕け散る前にカーテンエアバッグが展開するので、直接の衝撃に限らずガラスによるケガも抑えられ安心です。
自動ブレーキ・車線逸脱警告装置など
全事故の3割を超える追突事故を主に回避、または衝突軽減できる自動ブレーキ、人為的ミスをカバーする運転支援装置は、必須の装備です。
事故を防ぎ事故から大切な人を守るため、ミニバンは安全性能重視で選びましょう。
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