外車で人気のタイプを解説します!
2015年度における輸入車の新車登録台数は約28.4万台、輸入中古車登録台数は約40.7万台と、輸入車販売に関しては中古車の方が大きく上回っています。輸入車の壊れやすい、あるいは査定価格の下落幅が大きいといったイメージが薄くなっていることも中古車販売好調の理由のひとつでしょう。
しかし、すべての車種がリセールバリューを持っているとは限らず、輸入車のボディタイプによっても中古車市場での人気度が変わってきます。以下に輸入車のボディタイプ別人気度を考察しました。
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上級クラスになるほど査定価格下落幅が大きいセダン
新車販売時は高値傾向にありますが、中古車市場では比較的安値展開となるのがセダンです。とくに欧州ではFセグメントに属するフルサイズのラグジュアリーセダンになると傾向は顕著になります。
国内で販売されるFセグメントのセダンは個人購入よりも法人購入が圧倒的シェアを占めており、ニューモデル登場と同時に買い換える傾向が見られます。これはセダンの持つ機能に満足していないというわけではなく法人としてのステイタス性を重要視していることが理由です。しかし中古車になるとステイタス性が低くなってしまうため、中古車市場での需要は少なく、しかも買い替えによって定期的に車数が流通してくるので、どうしても査定価格は低めとなる傾向があります。
査定価格下落幅が比較的少ないステーションワゴン
新車販売時は価格安定傾向、中古車市場では高値になるのがステーションワゴンです。欧州では乗用車と変わらぬ乗り心地と操縦性を持ち、加えて積載能力が高いことから定番人気のボディタイプです。日本でも一時、ステーションワゴンが流行しましたが、ミニバンの利便性に押されて現在はスバルのレヴォーグ以外、目立った車種がありません。
しかしミニバンの実用性を認めてもデザインや3列シートなどの便利機能を好まず、ステーションワゴンのスタイリッシュ性を求めるユーザーも多く存在します。そういったユーザーは国産車の選択肢が限られていることや輸入車に優れたデザインと機能を持つステーションワゴンが多く存在していること、新車時では手の届かなかった販売価格も中古車では購入できることから中古車市場では安定した人気を保っています。この安定性があるので輸入車の中では比較的査定価格の下落幅が少ないボディタイプとなっています。
査定価格下落幅が激しいクロスオーバーSUV
新車販売時は高値ですが、中古車市場では比較的低値の傾向にあります。クロスオーバーSUVの潮流はトヨタのハリアーから始まっているだけに日本車のクロスオーバーSUVは内外装、走行性能ともに世界でもトップクラスにあります。対して輸入車のクロスオーバーSUVは性能的には優れていても日本での高い販売価格が中古車価格に反映されてしまうため、中古車市場ではどうしても日本車と比較されてしまいます。
またクロスオーバーSUVは悪路走行を想定しているので燃費効率がやや悪いというデメリットを持っています。中古車を購入するユーザーは経済性も重要視しているので、よほどコアなクロスオーバーSUVでない限り、選択肢から外されてしまいます。新車販売価格と査定価格の下落幅が大きいボディタイプといえるでしょう。
安定傾向を保っている2BOXハッチバック
新車販売時は安値、中古車市場では安定傾向にあるのが欧州でコンパクトサイズのB、Cセグメントに分類される2BOXハッチバックです。かつてはフォルクスワーゲンのゴルフが圧倒的シェアを占めていましたが、現在はメルセデス・ベンツが新型Aクラスを投入、BMWも直列3気筒の118iを発売、さらにこのセグメントでは元々強みを発揮していたフランス車やイタリア車も品質を向上させてゴルフを追従、市場を賑わせています。
B、Cセグメントの市場が活発になった背景にはミドルクラスのDセグメントやフルサイズのEセグメントからカーライフのダウンサイジングを求めて乗り換える人が増えたという背景があります。各輸入車メーカーも単なるコンパクトカーではなく、上位クラスから乗り換えても違和感のない乗り心地や操縦性能を備えた車に仕上げています。
新車販売価格が低く設定されていることも人気がある理由のひとつです。国内販売でもすでに200万円を切る車種が多く販売されており、価格面では国産車とほとんど変わりありません。したがって査定価格の絶対額は少ないものの、国産車並の査定価格下落幅となっており、中古車市場でも比較的手軽に購入できるボディタイプとなっています。
絶対的な高値がつくスポーツカー
ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニといった高級スポーツカーの査定価格下落幅が少ないのはもちろんですが、一般的なセダンタイプをスポーティにチューンしたホットモデルも中古車市場で高い人気があるため、査定下落幅が少ないタイプとなっています。
輸入車メーカーのホットモデルに対する力の注ぎ方は日本メーカーの比ではありません。メルセデス・ベンツのAMG、BMWのM仕様、アウディのSシリーズだけでなくルノーのトロフィーやフィアットのアバルトなど、どのホットモデルもスポーツカーの名に相応しい性能を備えています。新車販売価格は高値となりますが、中古車市場では新車価格に手が届かなかったユーザーが待ち構えているので高値安定傾向にあるため、査定価格の下落幅が極端に少ないタイプとなっています。
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