型式別料率クラス制度とは
自動車は若者に人気のスポーツタイプから家族向けのファミリータイプなどをはじめ多様な用途・性能・形状などがあり、車の種類によって乗る人の属性が若い人中心で、速度や乗り心地などの走りを楽しむ人・毎日乗る人、また反対のタイプの人が多く乗る車などに分かれることがあります。そこで必然的に事故や盗難などの危険性が変わってきます。また、車種によっては安全装置の装着状況も異なり事故が起きた時の損害が変わってきます。
このことから、自動車の型式別に9段階に任意保険の対人賠償保険・対物賠償保険・搭乗者傷害保険・人身傷害補償保険、及び車両保険毎に別々に9段階にランク付けされて支払う保険料に差が設けられています。
数字の大きい方が保険料は高くなります。だいたい数字が1つ上がることに約20%保険料がアップします。
型式別料率クラス制度がある理由
任意保険は、自分が運転する自動車でのリスクをカバーするために保険に加入する訳ですが、この制度では自分以外の多くの人が事故を起こしていると自分がいくら事故を起こさなくても、他人のリスクをカバーするために高い保険料を払わなければならないという一個人から見ると大きな問題のある制度です。
しかし、任意保険加入者全体から見ると、事故や盗難リスクが相対的に高い車に乗る人とそうではない車に乗る人で保険料が一律なのは公平性に欠けるため、この制度が設けられています。他の人よりも事故を起こさないから保険料は安くなるべきという公平性の確保のためには保険料の等級制度が設けられ事故を起こさないと保険料が安くなっていきます。
以前は、エアバッグやABS・衝突安全(襲撃吸収)ボディ・盗難防止装置などを装着していると保険料の割引が可能でした。
しかし最近、これらの割引は型式料率ランクに代わって採用されるようになりました。
保険料節約も可能 型式別料率クラスはどの程度違う?
同じような用途の車でもメーカーの型式によって保険料が変わってきますから、型式別の料率ランクを知っておくことは、選ぶ車に大きなこだわりがなければランクの低い車を選ぶことで保険料の節約ができます。
例
高級車のトヨタのレクサスの車両保険の蚊式別料率ランクはほとんどがランク6または7に対し、同じトヨタのクラウンはほとんどがランク5までで、型式によってはランク1・2が多数あります。
料率ランクは車の発売日によって大きく変わるので新車購入時より中古車購入時に大きな差になって現れます。
車両保険の保険料は高額なだけにランクが1・2変わるだけでもかなり支払額が高額になります。ただし、事故や盗難の発生率は年々変化するので型式別料率クラスも毎年見直されます。大幅な変化はないでしょうが、購入時のランクが将来もずっと同じであるかどうかは不確実です。前年の事故など発生状況によってクラスが上がる場合も下がる場合もあります。
型式別料率ランク一覧は、公式には公表されていません。型式別料率ランクは保険会社によって異なることはありませんが、保険料にそのランクの反映させかたは保険会社によって厳密にいうと同じでありません。型式は自動車メーカーのカタログには必ず記載されているので確認できます。
プチお得情報「新型車種は料率ランクが低め」
新車価格が200万円の車がAとBがあり、Aは発売されたばかりで、Bは1年以上前に発売されたとすると、このAとBがほぼ同じ用途・装備・性能であったとするとAの型式別料率ランクは前年の実績がないので低めに設定されるので、Bよりは保険料が安くなる可能性高まります。
また、中古車を購入する場合は、同じような用途で同じような車種であっても、車両保険がランク1と9の型式がある場合も多く、その場合は車両保険の保険料は約4倍も異なってきます。この差は毎年見直されるとは言っても、ランクの変動範囲は1年で最大で±1が限度なため急激に縮まらないので、毎年支払う保険料の合計金額はかなりの高額になります。
保険料が平均2万5千円安くなる
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