自動車の運転中に起こりやすい9つの錯覚


運転中の錯覚

車を運転しているとき、いろいろな錯覚を起こしていることをご存じでしょうか? 

それらの錯覚が交通事故を誘引している場合もあります。どのような錯覚をしているかを知っておくことは有益です。交通事故は、小さなきっかけが契機になって、それが積み重なることで起こります。

たとえ瞬間的な錯覚であっても十分に知識として知っておくのと、知らないでは交通事故を起こさないための大きな違いにつながります。代表的な運転中に経験する9つの錯覚をご紹介します。

誰もが経験する事故を起こす可能性のある注意すべき「9つの錯覚」


錯覚1 下り(上り)坂なのに上り(下り)坂と錯覚

上り坂あるいは下り坂を走行しているのに、逆に感じて必要以上に速度を出しすぎたり、緩め過ぎたりすることがよく起こります。事故に直接につながりませんが、この錯覚に、ほかのきっかけが加わることで追突や追突される危険性が生じます。この錯覚は、例えば急な上り坂の先に、それよりも緩やかな傾斜の上り坂が続いているときなどに起こります。

実際はまだ上り坂が続いているのに、今までよりも傾斜が緩やかなため目が錯覚して、緩やかな上り坂を下り坂と認識することで起こります。知らない道路では、錯覚に惑わされて適切な速度から外れた速度で走行しないように、スピードメーターのチェックを多くして車の速度を正しく認識するようにしましょう。

錯覚2 カーブを走行中、左カーブでは左に、右カーブでは右に寄る錯覚

カーブを運転中、例えば、左カーブでは目の錯覚で左側車線が広く右側の対向車線が狭く見えます。右カーブでは逆に見えます。このとき、ドライバーは無意識に左カーブでは左側に寄って走行します。

この無意識にしてしまう動作のことを「曲方指向」と言います。

人間には広く見えるほうへ寄っていく性質があるからこのような運転になります。右側道路が狭く見えて対向車が来ていれば、いっそう左側に寄る可能性があります。左カーブで左側に寄る運転は、事故を起こすリスクは大きくはありません。しかし、右カーブで右側に寄るのは、たまたま対向車とカーブですれ違うとき、対向車が「曲方指向」にならない運転をしていると異常接近してしまう危険性があります。

錯覚3 危険なものほど凝視してしまう錯覚

人間には、危険なものほどそれを見るという本能があります。これを「視覚吸引作用」と言います。大昔、人間が自然の脅威と戦っている頃、危険を察知して生き延びるために必要な能力であったのでしょう。そのため、遺伝子として引き継いでいるのかもしれません。

例えば、前方の右から車が急に車線変更してくると、左側の注意がおろそかになって右の車に注意が向きます。左側の歩行者や自転者がいて危険性を認めていても、割り込みが強引だと、より強くその車に注意が向く可能性があります。

錯覚4 体を傾けて運転することで水平方向の感覚が狂う錯覚

カーブなどでは、ドライバーは遠心力に負けて傾かないように反対方向に体を傾けます。例えば、左カーブでは体を右に傾けます。このとき遠心力に釣り合う形で体を傾けるのは大きな問題は生じません。しかし、必要以上に体を傾けると、水平方向の感覚に錯覚が生じます。

そして、例えばカーブを抜けた先に鉄橋があると、その鉄橋が傾いて見え、運転操作に狂いを生じさせる危険性があります。安全速度で運転しているときは、大きな危険性はありません。しかし、無理な速度で走っていると、速度の危険に加えて感覚のずれによる急ハンドル操作が加わると思わぬ事故につながる可能性があります。


錯覚5 高速道路から降りたときの速度感覚の錯覚

高速道路を降りて一般道路を走行すると、高速道路を走行していたときの速度感覚が残っていて、速い速度で走行しても速すぎないと錯覚して速度が出すぎます。スピードメーターで速度を確認しながら運転する必要があります。


錯覚6 トンネルに入る速度が出過ぎていると錯覚して速度ダウン

トンネルの中へ入ると壁が迫っているため、速度が出すぎていると錯覚して、一般的に多くの車が速度で落とします。車間距離を詰めて走行していると、トンネルの入り口付近では、前車の速度ダウンに注意しない追突の危険性があります。これは、遠くの景色はゆっくりと流れていくのに対して、トンネルの壁は近くで非常に早く流れるから、速い速度と錯覚して無意識にドライバーは速度をダウンさせます。


錯覚7 トンネル内では無意識に壁から離れて走行

高速道路のトンネルで2台の車が並んだ状態でトンネルに入ると、お互いの車が壁から離れようとして、2台の車が急接近する可能性があります。これは、錯覚というより、トンネル内で壁からの圧迫を感じて安全のために壁から離れようとするリスク回避の意識が働くからです。

トンネル内に入るときは、できれば2台並んで入らないようにすると良いでしょう。高速道路はまだ車線が広いので多少お互いが近寄っても安全ですが、一般道路で上り下りが別々のトンネルで2車線だと注意が必要です。


錯覚8 トンネル出口では前を走行する車が錯覚で消滅

トンネルの中と外の明るさに差があり、出口で逆行状態になると、強いまぶしさを感じて前の車が見えなくなるときがあります。トンネル出口付近では、十分な車間距離を取っていれば、驚くことなく安全に走行できます。


錯覚9 多情衝突を引き起こす怖い錯覚 車群現象

時速100kmの視野

高速道路で運転中、車外から景色や案内板の情報、合流地点の合流車、後続車や前方の走行車への接近など、さまざまな情報が視界に飛び込んできます。また、人間の視野は静止状態の水平方向の視野角度は約200度あると言われています。

しかし、時速100kmで走行すると視野角度は約40度まで狭まります。また、静止状態で1.2であった視力も、時速100kmでは0.7までダウンします。このような情報が車外から入ってくる刺激や視野、視力の低下を含めて「流体刺激」と言います。

「流体刺激」を長く受け続けると、ドライバーによっては、ストレスを感じて無意識に避けようとします。このとき、前方の車と同速度で走行すると、前方の車が静止して見えるので、その車をじっと見つめることで「流体刺激」のストレスから解放されます。意識して見つめるドライバーは少ないかもしれませんが、無意識に見つめている可能性があります。

これが、高速道路を数十台固まって走っていたかと思うと、ぴたっと途絶えます。しかし、しばらくするとまた、数十台が固まって走行しているという「車群現象」を生みだしていると考えられています。

このとき、前方の車に同速度で走行することだけを考えていると、前方の車が速度をあげると、同じように速度を上げてしまいます。すると、速度が上がる前は安全な車間距離であっても、車間距離を変えないでそのまま追走すると前方の車の急ブレーキで追突して、多重衝突を引き起こす原因になります。(阪木朱玲)

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